こんばんは。
今回も今までとは若干毛色が異なります。
池井戸潤著、「ロスジェネの逆襲」の紹介となります。
さて、今は文庫版が発売されているこの作品。
3年くらい前に異例の大ヒットを記録した、ドラマ半沢直樹シリーズの小説第三巻です。
私が購入したのは3〜4年ほど前なのですが、冒頭だけ読んで完全に積み本と化しており、久しぶりに頭から読み始めたら一気に読破してしまいました。
実は私は、半沢直樹のドラマ自体は所々しか見ていません。
しかし、原作である小説版は1巻、2巻ともに読破済みです。
ドラマではラストシーンで半沢が出向されて終わります。
このロスジェネの逆襲は、その出向された直後が舞台となっているため、ドラマだけしか見ていない方、小説だけの方でも楽しめるのかな、と思いました。
原作小説の1巻2巻は銀行が舞台ということもあり、銀行絡みの専門用語が数多く頻出していました。
正直、簿記でもかじっている人でもないと読むのが大変だったり、言っている意味がサッパリわからない!という状態に陥ってしまうケースもあったのかと思います。
幸い私は簿記の勉強をしていたため、ある程度の理解はできたのですが、それでも読みながら疲れを感じていました。
しかしこのロスジェネの逆襲。
そういった用語はあまり出てきません。
終盤で少し出てきたかな。という印象。
さて、内容は。
半沢の出向先↓
東京セントラル証券という証券会社
vs
東京中央銀行
↑半沢が出向前に所属していた
という構造で。
とある企業の買収合戦といえるかもしれません。
タイトルにある通り、ロスジェネ…つまり「ロストジェネレーション世代」であったり、半沢の世代であるバブル世代等、「世代」も一つの大きなテーマとなっています。
さてさて、半沢直樹といえばお馴染み
倍返しだ!
という決めゼリフ。
今回はそれほど多用されていませんというか、ほとんど出てきません。
けれど、半沢シリーズの大きな魅力である、痛快な逆転劇であったり、嫌な上司や同僚に臆せず正面からやり合って叩きのめすような…
そんな展開がテンポ良く最後まで続きます
とにかく読んでいて気持ちが良い。
そして、面白い。
是非、半沢直樹のドラマが好きな方。
ドラマでなく、小説を読んだ方。
どちらもよく知らないけど、興味がある方。
皆さんに読んで頂きたいです。
前述した通り、1,2巻に比べると勘定科目等の専門用語があまり出てこないので圧倒的に読みやすい(理解しやすい)ので、オススメです。
ドラマ化しないのかなぁ…?
さてさて、実は半沢直樹シリーズはもう一冊、「銀翼のイカロス」というロスジェネの逆襲の続編も発売されています。
ロスジェネも逆襲を読み終わり、そのままの勢いで買ってしまいましたので、そちらも読んで気が向いたら紹介しようかな、と思います。
以上です。
では次回。