ども。
私は日本の小説よりも海外の小説(翻訳されたもの)を読むのが好きです。
別に海外かぶれとかじゃなくて、中世ヨーロッパとかそっち系のファンタジックな世界観・設定が好物なもので、海外小説が好きになるのはある種自然な流れかなと思います。
今回極めて雑に紹介するのは『忘れられた巨人』という、カズオ・イシグロによるイギリスの作品になります。
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こちらの本、当時乃木坂46のメンバーで、推しメンだった鈴木絢音さんがお気に入りの本だからという、極めて不純な動機で読み始めました。
鈴木絢音スレでは救いがなくて読むのしんどかったみたいな感想が見られたりと、結構気になっていた作品です。
本作は記憶をあいまいにする「霧」のようなものが世界設定の根幹を成しておりまして、読んでいてその「霧」に包まれているかのような錯覚に陥ってしまいました。
おそらく、時系列の移り変わりがはっきりと明示されず、
気付いたら過去、気付いたら現在、知らぬ間に別人物視点になったりするからだとは思うんですが、
この「自分が今何を(どんなシーンを)読んでいるのかが分からなくなる」という、
まさに『霧』の中にいるかのような感覚を味わえる作品になっています。
ラストシーンはいろいろと考察されています。
というか、世界中で議論されているトピックになっているようです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、個人的に1つしっくりと来る説を見かけました。
下記noteで見られるので、読了済で気になる方はご覧あれ。
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