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レビュー的なものを書くブログ

とにかくレビュー的なものを綴ります。おそらく本、ゲーム辺りが多くなるのかな。

第2回 言の葉の庭

レビュー 小説

こんにちは。

今回は、現在劇場アニメーション作品で異例の大ヒットを続けている「君の名は。」の監督、新海誠さんの作品。

言の葉の庭」のレビュー、紹介です。

 

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といっても私が今回書かせていただくのは、画像を載せた原作の劇場版ではなく、ノベライズ版となります

 

さて、新海作品としては「君の名は。」の前作に当たる「言の葉の庭

 

タイトルの「庭」が物語の重要な場面というか、場所、です。

 

まず最初に私個人の感想として。

新海誠さんの作品は秒速5センチメートル言の葉の庭君の名は。この3つだけしか知らないいわゆる"にわか"的なファンですが、この3作の中では最も好きな作品でした。

いつかほしのこえとか、約束の場所とか、まだ知らない作品にも触れてみたいですけどね。

 

さて。

劇場版ではこの物語の核となる2人が語られますが、ノベライズ版では語り手がかなり増えています。

 

とはいっても劇場版を私は観ていないので、そうらしい、ということしか言えません。

 

小説内では各話ごとにスポットライトが当たる人物が変わり、

それぞれの登場人物がどんな風にこれまで生きてきて、どんなことを願い想っているのか

何故、こんなにも世界は暗いのか

 

みたいな。そんな気持ちの人たちがそれぞれの恋愛をしたり、近しい人に気付かされたり、そんなお話でした。

 

あとがきを読んだところ、劇場版では語れていない多くの部分も知ることができるそうです。

 

また、万葉集から各話ごとにひとつ詩が引用されていて、後述する透明感をより強めているのかな、と。

 

内容は是非読んでいただきたいのであまり触れません。

私が強く思うのは、秒速5センチメートルのノベライズ版を読んだ時も思ったことです。

それは、新海誠さんの文章の透明感と豊かな風景、人物描写です。

 

文章を読むだけで、映像を見たわけでもないのに、描写されたその瞬間が綺麗な、透明感のあるような場面が頭にすんなりと入ってきます。

気がつくと、自分がその場にいて、あたかも第三者の立場でそこで目撃しているような感覚。

 

 

そういった「世界にのめりこめる」文章を書かれる方は多くいらっしゃいますし、私は基本的にどんな文章を読んでもそのシーンごとにはっきりとイメージが自然に湧いてくるのですが、なんというか、新海誠さんの文章は本当に不思議な感じなんですよね。特に透明感のある世界が頭の中に浮かんできます。

 

さて、あまり長くなってもアレなので。

最後に一つ心に残ったというか、突き刺さった…までいかないけど。

そんなセリフをご紹介。

 

「でも本当に、本当に心の底からなにかを創りたい人は、誰かになにかを訊いたり言ったりする前に、"もう創ってるんだ"」

 

 

この言葉、すごい心に残りました。

ハッとさせられたというか。

ただそれだけなんですけど…

なんか、ね。すごくわかる気がしてしまって。

この前の言葉があってのセリフではあるのですが、自分もそうなんじゃないか(このセリフではなく、前の部分で語られているような人)、と思いまして…。

まあ、そんな感じです。

 

ここ最近で読んだ小説ではかなり面白く、そして心に残り、楽しませてくれた1冊でした。

ご興味が湧きましたら是非読んでみてください。

 

長々と失礼いたしました。